日本伝統の神楽では、演目において演奏される音楽は世界観を表現する上で舞いと同じく大切な要素です。
太鼓の迫力ある音や、音色を奏でる笛、そして緊迫した様子を表すかのような高い金具の音。
そのどれもが重要です。ですが、太鼓は太鼓と多くの人に認識してもらえて、笛は誰から見ても「あれは笛だな」と言ってもらえるにもかかわらず、
金属を出しているものに楽器に関しては「あれはいったい何だろう?」と思われる和楽器がありあます。
それが、手平鉦(てひらかね)と呼ばれるものです。
神楽や雅楽自体が地域性が高くて、馴染みが無いところとなると触れる機会はほとんどありません。
イメージとしては「片手サイズの小さいシンバル?」という感じを受ける人も多いものですが、実際にどういうものなのか上げていきたいと思います。
手平鉦とは
手平鉦は、鉦(かね・しょう)と呼ばれる和楽器の中でも打楽器に分類されるものです。特に仏教ではそう呼ばれています。
鉦鼓(しょうこ)、金鉦(きんしょう)など色んな呼び方があり、一般的には「チャッパ」という名称で呼ばれていることが多いかと思います。
今回神楽で使われている鉦として「手平鉦」を上げていきます。
手平鉦は五寸(直径15cmくらい)の大きさです。
太鼓演奏者の両脇に座って、それぞれの手で1個ずつ持ち、両手で打ち鳴らしながら拍子をとります。2個で1セットという感じです。
鉄の鋳物で作られていて、それぞれ左右の同じ大きさですが、演奏者(打ち手)によっては使いやすさから左右の鉦の大きさを変える人もいます。
音色や動画の様子
手平鉦は呼び方ややり方、使われる場所などそれぞれ用途に応じて多少違いますが、ただ日本の伝統的な音楽に使われていることが多いです。
神楽としてピックアップしたものもありますが、今回は打ち方や実際に楽器の様子を見やすくしたいということで、次の動画を紹介します。
神楽で演奏される時は基本座っているので、このような足を上げたり身体全体を使って鳴らすということはないのですが、楽器が当たっているところがどんな感じになっているかなということでこれを例としました。
他にも同じく置いた鉦を木琴鉄筋のように叩いて音を出すものもありますね。
鉦を始めとした和楽器に改めて興味を持ちました。
購入する金額としては「2万円~3万円」が一般的なので、ゲーム機を買う力と予定があるのであればいける値段ですね。
今後テレビや行事等どこかで手平鉦の音がしそうなところがあれば、興味を持って探し聞いてみてもらえますと幸いです。