春の花と言えば多くの方がイメージするのが桜。日本の国花(その国民に最も愛好され、その国の象徴とされている花)としても親しまれています。
白色からピンクのとても鮮やかな色で一面を覆い、日本でも昔から様々な詩歌や文献、絵や生地等様々分野広く長く親しまれている花です。
私達の会社のある安芸太田町でも、与一野桜という有名な桜があったり、春の見どころとしても桜は大活躍しています。
今回はそんな桜について意味や由来についても紹介していきます。
桜の語源や意味
今でこそ日本における花の代名詞である桜ですが、実のところ奈良時代においては「花」といえば「梅」が主流でした。
もちろん今でも「梅」は日本を代表してする花ですが、平安時代に国風文化が育つにつれて徐々に人気が高まり、「花」といえば「桜」となっていった経緯があります。
桜の語源や意味
「さくら」の語源には諸説あり、有名なものは3つ。
①「咲く」に複数を意味する「ら」を加えて「さくら」と呼んだという説。
②春に里にやってくる稲(さ)の神が憑依する座(くら)であるからという説。
③古事記や日本書紀に登場する女神「木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)」の「サクヤ」が「さくら」に転化したという説。
様々な説があって、どれが正しくてどれが間違っているとも言いにくいですね。個人的には③の「サクヤ」が変化したのがなんかロマンがあるというか、とても桜の美しさを表しているようで③がいいなという願望があります。
桜の種類や文様の意味
桜は数多くの品種が存在しその数は600種類とも言われています。
長きにわたって人々に親しまれてきた桜は、その品種と同様に数多くの文様が作られています。
単純に桜の花をあらわした「桜花」や幾重にも重なった花びらが華やかな「八重桜」。
桜の木の垂れ下がった枝をあらわした「枝垂桜」。
小さな桜の花びらをちりばめた「小桜」。
散り際の美しさを流水との組み合わせであらわした「花筏」や「桜川」など色んなバラエティーに富んでいます。
桜が一斉に咲き誇る姿から桜を用いた文様には「繁栄」や「豊かさ」の意味が込められています。