私達有限会社いわみでは、日本の伝統である神楽を残すための活動の一環として、動く神楽人形を制作しています。
今回はその日本の伝統的である和柄生地の【亀甲】や意味についても紹介していきます。
和柄【亀甲】と意味
この【亀甲】はその名の通り、亀の甲羅の文様が由来となっています。
亀の甲羅は六角形の模様が集結していて、かなり固い甲羅となっています。
余談ですがバケツに丸いゴムボールをぎっしり詰め込むと互いに押しつぶされて結果六角形になるそうで、つまりは安定して強い形が六角形に落ち着くというわけです。
実際の亀の甲羅を見てみると、

完全な六角形とは言い難いけれども、概ねそんな形をしています。
日本では古来から「鶴は千年、亀は万年」と言われているように、亀は長寿吉兆のイメージが強く長年親しまれているので、この亀の甲羅の示す六角形の文様は長い間使用されてきました。
日本の歴史としては平安時代に有識文様として定着して、後に能装束や小袖の小紋、陶器に至るまで幅広く使われてます。
昔からは着物の帯締や柄などを中心に、そして現在ではネイルアートの柄や靴ベラ、現代的なリュックの裏地などにも亀甲柄が取り入れられていて、決して古いというイメージは感じさせずにむしろ格式高い模様として見れます。
黒次ベースで金糸で編みこまれた亀甲の柄とかなんて、本当に高級なものでしか見たことないです。
亀甲の派生文様
亀甲の文様はただ1種類だけではなく、その中でも派生した文様があります。
まずは単純な六角形を繋ぎ合わせた【亀甲つなぎ】。
六角形の中に花弁をあしらった亀甲花弁と亀甲を組み合わせた【毘沙門亀甲】など多くの文様が存在しています。
この六角形の亀甲は【家紋】としても使われていることが多く、その場合は六角形の中に「梅」や「桐」、「花菱」が描かれています。
家紋というわけではありませんが、紋章として出雲大社では「亀甲に剣花菱」の文様が使われています。
参照 https://plaza.rakuten.co.jp/hegos/diary/201710090000/
これは家紋ではなく【神紋】として区別されて称されています。
亀の甲羅から来た亀甲文様は、日本の伝統的な文様の一つで良くみられますね。
私達は神楽人形の制作を行って販売をしていますが、他に関わる伝統的な商品にも使ってみたいとも考えています。