神楽が舞われる時に必要なものは、もちろん舞う人や衣装になります。
ですがその舞いと同じくらい大切なほどに世界を構成するのが【太鼓】や金具を合わせて音を出す【手平鉦(てひらがね)】、そして【神楽笛】です。
この音が奏でられることによって、神楽の世界観が一気に高まりますし、演奏によって迫力がまるで違います。
今回は主なメロディを担ってくれる大切な【神楽笛】について紹介していきます。
神楽笛とは
神楽笛とは、雅楽の御神楽や一部の近代神楽で使われる日本古来の横笛です。楽器の分類としては関学気になります。
竹の管で作られて、全体の長さは約46cm、6つの指で押さえる穴がある楽器です。
尺八の穴の数は5つなので、それよりも一つ多い穴数です。
大和笛(やまとぶえ)、太笛(ふとぶえ)とも呼ばれ、神楽の演舞時には、太鼓や手平鉦の演奏者と並んで演奏されます。
演奏している動画
神楽笛といっても、実際にどんな演奏をしているのかについては見て頂いた方がわかりやすいかと思いますので、以下の動画を参照にします。
実際に神楽が舞われるときは、このような音が鳴り響きます。
笛だけの単音でも、かなり神楽の世界や雰囲気を出していますが、これに太鼓や手平鉦、それに演者の声が重ねることで一気に世界が広がります。